夏から秋へ
季節も夏から秋へと着実に移り変わりを見せ始めた、早朝
山岳は冷え込みジャケットを着こむまでに
東の空が、薄っすらと明るくなり始めたころ、海とは違うワクワク感と高揚感が
冷えた身体を温める。
日が昇ればまだ夏、クワガタ達も顔を出しまだ夏だという事を感じさせてくれる。
厳しい日差しが差し込む日中でも一歩沢に入れば涼しいもので
いったいどれほどの距離を進んだのだろうと思うほど
佐賀の渓流に、これほどまでに長く平坦な沢があるなんて行ってみないと分からないもので
ここで終わりかと思えば、また開ける...
これを何度も繰り返し、帰り道を気にしながら山頂を目指す。
そして...
自然は自分たち以上に季節が進んでおり、沢を歩み続けると秋色に錆びついた
ヤマメに一足早く出会い
季節は進んでいることを感じさせてくれる。
この魚達に出会えるのも、もう残り僅か...
寂しい季節がやって来るが、来年また佐賀の渓流に子孫を残してもらう為にも
決められたルールを守り、また来年も事故が無いように多くの仲間と渓流を楽しめればと思う。
さぁ残り僅か、もう少しだけ相手をしてください。